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農学

農学で学ぶこと

農学の領域のひとつとしての狭い意味での農学には、農作物に関わる「育種学」、「作物学」、「雑草学」、「園芸学」、「造園学」、「植物病理学」、「応用昆虫学」などがあります。

「育種学」とは、動植物を人間に都合のよい特徴を備えたものに改変するための学問です。寒さに強い遺伝的な特徴をもった稲同士を交配して寒い地域でも育つ稲の品種を作ったり、乳のよく出る特徴をもった牛を交配して乳のよく出る品種を作ったりというように、より有用な品種を作るための研究をします。かつては交配を重ね何世代もかけて品種改良しましたが、近年はバイオテクノロジーの発達により、交配ではなく遺伝子操作によって品種改良する研究が盛んになっています。

「作物学」、「雑草学」とは、作物や農地に生えて農作物に影響を与える雑草の形態や機能、生理現象を研究する学問です。

「園芸学」とは果樹・野菜・花の栽培に関する学問で、果樹・野菜・花の栄養・肥料、土壌、病虫害、農薬、品種等さまざまなテーマについて研究します。

「造園学」とは庭や公園について研究する学問、「植物病理学」とは植物の病気について研究する学問です。

「応用昆虫学」とは害虫や益虫など作物に関係する昆虫について研究する学問です。研究の手法としては、近年どの分野もバイオテクノロジーを多く用いるようになっています。

学部・学科選びのヒント

農学部のほか、「生物資源科学」、「応用生命科学」、「生物生産」、「食料生産」など、生物を“応用する”、“利用する”、“生産する”といった意味をもつ学部や学科で学ぶことができます。園芸については、「園芸」をキーワードに学科やコースを調べましょう。

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