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商学社会科学

商学

商学で学ぶこと

商学とは、メーカーが生産した商品やサービスが、どのような経路をたどって消費者や他の企業に届くのかという「流通」と「売買(ビジネス)」の仕組みを総合的に研究する学問です。

現代の豊かな消費社会において、私たちは数多くのモノに囲まれて暮らしています。これらの商品は、工場から直接届くわけではなく、卸売業者や中間流通、小売店などの複雑なステップ(サプライチェーン)を経て私たちの手元に届きます。小売店の形態も、百貨店やスーパー、大型専門店、コンビニ、さらには店舗を持たないネットショップ(EC)にいたるまで多様であり、それぞれが独自の仕入れや販売ルート、マーケティング戦略を展開しています。商学は、こうした流通や販売の現場を調査・分析し、商業のいっそうの発展をサポートする学問です。また、ビジネスには商品の「移動」や「決済」がつきものです。そのため、陸運・海運・空運や倉庫業といった「ロジスティクス(物流)」、不測の事態に備える「保険」、貿易にかかわる「外国為替」、さらには商取引を円滑にする「金融」や証券市場なども重要な研究対象となります。

また、企業の商業活動を数値として正確に把握する「会計学」も、商学のきわめて重要な柱です。企業の会計は、単なる収入と支出の記録(お小遣い帳のようなもの)ではありません。売上や利益、資産、負債などを世界共通の厳格なルールに基づいて算出し、企業の「健康状態」を社会に開示する財務会計や、経営の意思決定に活かす管理会計などがあります。会計のルールが変わるだけで、企業の業績評価が一変し、株価や世界経済に大きな影響を与えることもあります。現代では、AIを用いた自動監査やデータ分析など、会計のデジタル化(経理DX)も急速に進んでいます。

近年の情報技術(IT)の進化は、商学の領域に劇的なパラダイムシフトをもたらしました。スマートフォンを用いたネットショッピングや電子マネー、サブスクリプション、SNSを活用したマーケティングは当たり前のものとなり、実店舗とネットを融合させて顧客に最適な購買体験を提供する「オムニチャネル戦略」の研究が進んでいます。さらに、膨大な購買データ(ビッグデータ)を「AI(人工知能)」に学習させることで、次に何がヒットするかを予測する「需要予測」や、無駄のない自動発注、物流ルートの最適化など、商学の最前線ではAIとデータサイエンスがフルに活用されています。

取引が完全にグローバル化した今日、商学は絶えず変化する市場のニーズを読み解き、最先端のテクノロジーを掛け合わせて新しいビジネスや価値を創り出す、実社会と直結したエキサイティングな学問です。

学部・学科選びのヒント

商学部のほか、経営学部経営学科の中で商学について学べる大学も多くあります。商学のうち会計は、企業経営にとっても重要ですから、経営関係の学部や学科でも学びます。また、商学のうち金融関係について学びたい場合は、「金融」「ファイナンス」のキーワードでも学べる大学を調べてみましょう。

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