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環境(工学系)系
環境(工学系)で学ぶこと
学部・学科選びのヒント
環境(工学系)は、「環境」の名前のついた工学・理工学系の学部・学科のほか、環境をテーマに研究している教員の所属する工学系や理工学系の学部・学科で学ぶことができます。
環境(工学系)は、「環境」の名前のついた工学・理工学系の学部・学科のほか、環境をテーマに研究している教員の所属する工学系や理工学系の学部・学科で学ぶことができます。
地球温暖化とそれに伴う気候変動、オゾン層の破壊、海洋や河川・土壌の汚染、深刻化するプラスチックごみ問題など、私たちはさまざまな環境問題に直面しています。こうした問題の多くは、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料の使用によって二酸化炭素が増加したり、化学によって創られた物質が人を含む生物に有害な作用を及ぼしたりすることによって生じたものです。
しかし、物の輸送や人の移動、さまざまな製品の製造、電灯や空調設備など、私たちの豊かで快適な生活は化石燃料によるエネルギーに支えられています。また、石油を原料とするプラスチック製品は日常生活にあふれていますし、衣服の多くにも化学繊維が使われています。こうしたエネルギーや化学物質によって支えられた現在の生活を維持、発展させながら、テクノロジーの力で地球環境に負荷を与えない具体的な方法を研究・開発するのが環境(工学系)の学問です。
この領域の研究としては、たとえば、化石燃料に代わる革新的な新エネルギーの開発があります。太陽光や風力などの再生可能エネルギーのさらなる効率化や次世代太陽電池の開発、有害物質を排出しない水素エネルギーの活用技術などがこれにあたります。また、同じ作業をするにしても、より少ないエネルギーですむ、いわゆる省エネの工夫もこの領域の研究です。大気や工場から二酸化炭素を直接回収して資源として再利用するCCUS技術や、廃棄物からエネルギーを効率よく回収するシステムの開発など、これまで無駄に捨てられてきた資源や熱の利用も重要な研究課題で、さまざまなアプローチを通して二酸化炭素の排出量削減(カーボンニュートラル)が目指されています。
また、ゴミ焼却の煙や、工場廃液や家庭排水に含まれる有害物質・マイクロプラスチックを除去する高度な空気や水処理法の開発も大切です。フロンガスは、スプレーの噴霧剤やクーラーなどの冷媒、半導体の洗浄剤などとして便利に使われてきた化学物質ですが、オゾン層を破壊することがわかったため、フロンと同じ機能をもつ害のない物質が開発されました。ところが初期の代替フロンは強力な温室効果ガスであることがわかり、現在はさらに環境負荷の低い「グリーン冷媒(ノンフロン技術)」の社会実装が進んでいます。ほかにも、石油に依存しない「バイオマスプラスチック」や、自然界で分解される「生分解性プラスチック」の開発など、これまで用いられていた有害・不分解な化学物質に代わる、安全な代替素材の開発や、環境負荷を与えずに同じ機能をもつ製品を作るための技術開発が行われています。このように、科学技術の力で環境問題の解決に挑むのが環境(工学系)の領域です。