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住居学

住居学で学ぶこと

「衣食住」というように、住居は生活の大切な要素です。そして「建築学」が建物そのものを学ぶ学問であるのに対し、「住居学」では住居という建物だけでなく、そこに住まう人間を中心にさまざまな観点から生活を学びます。そして「住居学」は、住む場所である「住居」に関する分野、そこに住む「人間の生活」に関する分野の2つに大きく分けられます。

「住居」に関する分野には、「住居意匠(デザイン)学」、「住居機構学」が、「生活」に関連した分野には「住生活学」、「生活環境学」、「住居管理学」などがあります。「住居」に関する分野のうち「住居意匠学」では、デザインとして美しいだけではなく、快適に暮らすための機能も備えた住居のデザインを考えます。キッチン、リビングなど住居内の空間ごとに望ましいデザインを考えた上で、「製図」や「設計」「コンピュータデザイン」などの演習・実技を行ないます。

また、住居をデザインするには、建材などの材料の知識や耐久力、安全性など、工学的な知識が不可欠です。こうしたハード面を学ぶのが「住居機構学」です。

「生活」に関する分野のうち、「住生活学」では住居と生活との関係について学びます。住居の歴史やライフスタイル、住宅ローンをはじめとする住宅に関する経済問題などがテーマとなります。

「生活環境学」では、住空間の色彩、シックハウス症候群などが起こらないような建材、採光や通風など、住まいの環境について学びます。

「住宅管理学」は、住居を長持ちさせるための管理の方法などを、住む人の気持ちも考えつつ、多角的に学びます。

学部・学科選びのヒント

住居学は主に大学の家政関係の学部で学ぶことができます。ほかに、人文系の人間に関する分野、芸術系の住居を扱う学科などで学べるところもあります。また、住居学科の中には二級建築士の受験資格を取得できるところもありますので、資格取得を目指す人は、そのためのカリキュラムが整っているかどうか確認した上で大学を選びましょう。

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