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画像・音響工学工学

画像・音響工学

画像・音響工学で学ぶこと

画像・音響工学とは、文字通り画像と音響を工学的に研究する分野です。

社会を見渡すと、画像はさまざまな場面で利用されています。テレビの画像もあれば、医療現場のCTやMRI、機械や建物の非破壊検査で使う画像診断もあります。気象衛星や軍事衛星による雲の様子や敵の軍事施設の画像化もあります。そして画像は必要に応じて有線・無線で送受信されています。画像工学は、こうした画像に関わるさまざまな技術について研究する分野です。

一方、音響工学は、コンサートホールの音響、ステレオなどの音響機器、音声認識、有線・無線による音声や音楽の送受信、楽器や声による音の特徴の分析など、音に関わるさまざまな技術について研究する分野です。ちなみに“音”には、超音波のような人には聴こえない周波数のものも含みます。また、近年はITの進歩により、画像と音響を同時に扱ったり、文字情報も含めてマルチメディアとして一緒に扱ったりする場面も増えています。

研究内容としては、画像や音が伝わる波についての研究のほか、音調や画像の階調、解析、目に見えたり聞こえたりする画像や音声のアナログやデジタル情報への変換や、その逆の復調、解析、通信に際しては符号化、出入力装置の研究など、さまざまな分野があります。研究内容によっては、人の視覚や聴覚についても研究します。

また、コンピュータを使って画像や音声を取り扱うときのアルゴリズム(計算手順)の研究や、画像を3Dやアニメーションで表現するためのソフトウエアの開発、人をとらえたカメラの画像を解析して誰かを判断するような、パターン認識を言われる研究など、情報工学と共通する研究テーマもあります。

学部・学科選びのヒント

画像、音響を名称に含む学科を設置している大学はごく少数ですが、工学系学部の画像・音響関係の学科やコース、内容によっては情報工学関係の学科やコースで学ぶことができます。

なお、メディア系の学部・学科やデザインなど表現を学ぶ学部・学科、その他、アート系の専門学校では、画像・音響工学の成果を生かして開発された機器を使いこなす技術を身につけ、実際に作品を制作します。

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