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地域研究

地域研究で学ぶこと

地域研究とは、ある地域についてさまざまな側面から研究し、その地域の特徴を理解しようとする研究です。
地域とは、極東、南アジア、西欧、東欧、ラテンアメリカ、中近東、中米といった世界を大きく分けて考える際の地域を指すこともありますし、日本、アメリカ、インドといったような国を指すこともあります。また、イスラム圏、キリスト教圏というように宗教で区分した地域を考えることもあれば、ある民族が住む場所として考えることもできます。アメリカ南部、日本の東北地方といったように、国内の一部を指す場合もあります。特定の町や村など、もっと小さな単位も地域です。昔、欧米諸国の植民地だった国々、というように歴史上共通の体験をした場所を地域としてひと括りにして考えることもできます。「熱帯」「温帯」といった気候や、「小麦栽培地帯」「稲作地帯」というように農作物で括ることもできます。
このように、一口に「地域」といってもその定義は多様であるため、「地域研究」にあたっては、どの切り口で地域を設定するか、そしてどこまでがその地域に含まれるかを考えることから始めます。たとえば、ヨーロッパはどこまでがヨーロッパでしょう。EU諸国でしょうか?トルコがEUに加盟したら、トルコはヨーロッパでしょうか?いつも何気なく使っているヨーロッパやアジアといった地域も、実ははっきりとは決められない曖昧なものなのです。
また研究対象も、文化や習俗であったり、政治システムであったり、家族制度であったり、自然環境であったりとさまざまです。研究の方法としては、資料を分析するだけでなく、現地へ赴いてフィールドワークを行い、調査分析を行うことが多いようです。なお、大学の学部段階では海外での長期間の調査分析は困難ですので、一部の大学を除き、日本国内のフィールドワークによって、地域研究の手法を学ぶケースがほとんどです。大学によっては、研修旅行制度を設けているところはあるでしょう。
そして、地域研究は、研究した地域に対する理解を深めるだけではありません。たとえば国も、始めからその国として存在したわけではありません。国境ができ、政府ができる前にも人は生活し、行き来していたのです。既存の枠に囚われずにその“地域”を観ることによって、新しい世界が見えるかもしれない。地域研究にはそんな魅力もあります。

学部・学科選びのヒント

地域研究は、国際的な地域を学ぶ場合は、国際関係の学部・学科に進むとよいでしょう。その中でも、文化に興味があれば国際文化や異文化、比較文化といったキーワード、地域の経済に興味があるのであれば国際経済、政治なら国際関係、コミュニケーション力をつけつつその地域を学びたいのであれば、国際コミュニケーションや外国語関係の学部を調べるとよいでしょう。ほかに、人文地理や歴史からのアプローチもできるでしょう。ただし、学びたい地域が決まっている場合は、その地域の研究を専門にする教員がいる大学のほうが深く学べますので、教員の専門やゼミのテーマまで調べてみましょう。
日本国内であれば、興味に応じて「地域文化」や「民俗」、地域社会の問題解決であれば「総合政策」や「地域政策」、「地域社会」、「コミュニティ」などのキーワードで大学を探すとよいでしょう。

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