校長挨拶

 本年度より、伝統と活力に満ち溢れた豊橋商業高等学校の校長として赴任しました間瀬泰宏と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 愛知県は全国で商業を学ぶ生徒が最も多い都道府県です。そして、県内にある商業高校の中でもとりわけ、歴史が古く卒業生も三万三千人を超える本校は、地域経済を支える商業高校として地域に根ざしています。しかしながら、少子化の影響や私学への生徒流出などで、全国的に見て商業を学ぶ生徒が減少し続けているのも事実です。私が生まれた昭和41年頃には全ての専門学科の中で商業を学ぶ生徒の割合が最も高く、その比率は16.9%でした。令和3年度は、その割合は5.7%となり、大幅に減少してしまいました。このような状況の中、令和3年12月に愛知県教育委員会から「県立高等学校再編将来構想」が発表されました。この中で、改革の中心に位置づけられているのが、「商業高校のリニューアル」です。この春の新入生から会計ビジネス科、ITビジネス科、グローバルビジネス科に生まれ変わり、その教育内容も一新されます。つまり、「選ばれる高校」になるために、さまざまな改革に取り組んでいく必要があるということが示されました。 このような背景を念頭に、始業式でパワーポイントを使い次の説明をさせていただきました。

〇目指すこと  

・すべての教育活動をビジネスの視点で!

    豊商にしかできないこと
    豊商だからやれること

   

・感動溢れる学校づくり   

    授業で!
    部活動で!
    学校行事で!
    何気ない日常で!   

    AIにできないこと
     …しなやかな感性 感情 感動

〇新キャッチフレーズ

「PLUS!豊商」(今までの自分から一歩何かをプラスしようという意味を込めて)

 また、PLUSにはもう一つの意味を持たせ、Pride(プライド 誇り)・ Learning(ラ ーニング 学び)・ Unique(ユニーク ただ一つだけの)・ Satisfaction(サティスファクション 満足) のそれぞれの頭文字をとりました。
最後になりましたが、保護者の皆様へおかれましては、本校教育のご理解とご協力をお願いいたします。  

校訓(以信為本・・・いしんいほん)

校訓碑

 本校は明治39年、時の豊橋商業会議所会頭の遠藤安太郎氏によって設立されました。氏は国や地域を発展させるには商業の発展が急務である、そのために若い人々に商業教育をすることが大切であると説かれ、私財をなげうって学校建設に情熱を燃やされました。
 そして、明治41年には本校の創立に多大なご援助をいただいた明治の元勲松方正義侯爵から校旗を授与され、その校旗には「以信為本(意味:信用第一)」の4文字が記されておりました。 以来、学校の変遷とともに校訓も変遷してきました。昭和26年に愛知県立豊橋商業高等学校となってからは校訓が無い時代が続きましたが、創立100周年を迎えるにあたり「校訓」を作ろうと機運が高まりました。平成14年4月9日には、同窓会会長並びにPTA会長出席のもと校訓制定式が挙行され、学校長より生徒に対し校訓の魂が伝達されました。 そして創立100周年記念事業の一環として平成16年4月に校訓旗が復刻しました。

教育目標

 校訓の精神に則り、国家及び社会の有為な形成者として、心身ともに健康で知性にあふれ、時代の進展に対応できる幅広い教養と高度な技能を備えた以下のような職業人の育成を図る。
(1)自主性に富み、信用・責任を重んじる人
(2)協調性に富み、礼節・勤労を重んじる人
(3)創造性に富み、真摯・実行を重んじる人

校歌・応援歌

<校歌>
朝雲なびく 三河野の ひがしの丘に そそりたつ 自由の屋根よ 自治の窓  若人つどう 学び舎は ああ豊商 わが母校

みどりの風の 吹くところ 希望にひらく わがゆくて かかげよ高く 商業の  世界をつなぐ その旗を ああ豊商 意気こぞる

世紀は進む ときぞいま 祖国の使命 担いゆけ 文化の華を 勤勉の  はげみの上に 咲かせなん ああ豊商 誉れあり
〈校歌〉作曲:山田昌弘 作詞:丸山薫
<応援歌>
星雲なびく 本宮の 裾野に若き 炎もえ 胸はおどりて 力わく 今こそ立たん 我が母校

花咲き匂う 豊川の 清き流れに 影写し 日頃錬磨の その技を 今こそここに 示さばや

緑に映ゆる 広陵に 集いし健児 一千の 雄叫びとどろに 天をつく 今こそ豊商 奮いたて

東海天の 一角に 久遠の理想 輝ける 母校の栄誉 双肩に 意気高らかに いざ行かん
〈応援歌〉作曲:杢野保太郎 作詞:奥重吉隆