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大学の入試形態の多様化は既に周知の事実ですが、その中でもここ数年、センター入試と並んで多くの大学で導入されているのが、AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)です。 AO入試を初めて実施したのは慶應義塾大学の総合政策学部と環境情報学部で、1990年のことでした。1999年度には13の私立大学が導入していただけのAO入試も2001年度には207大学と急増。その後もAO入試を実施する大学は年々増加の一途をたどっており、国公立大学でも3割以上の大学で導入されるまでになりました。
●AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)とは
自己推薦制などに似た入試形態です。 学力では測れない個性豊かな人材を求めることを目的としていて、学力よりも目的意識や熱意・意欲を重視しています。
入試までの一般的な流れは、エントリーシートで出願意志を表明し、入試事務局とやりとりを行ってから正式に出願するといったもの。選考方法は面談が最も多く、セミナー受講、レポート作成、研究発表といった個性豊かなものもあります。出願・選抜方法、合格発表時期は大学によって様々で、夏休みのオープンキャンパスで事前面談を行ったり、講義に参加したりする場合もあります。「どうしてもこの大学で学びたい」受験生の熱意が届いて、従来の学力選抜では諦めなければならなかった大学に入学が許可されたり、能力や適性に合った大学が選べるなど、メリットはたくさんあります。
ただし、「学力を問わないから」という安易な理由でこの方式を選んでしまうと、大学の授業についていけなかったり、入学したものの学びたいことがなかったといったケースも考えられますから、将来まで見据えた計画を立てて入試に望むことが必要です。
●なぜ「AO入試」と呼ばれるのですか
AO入試は、もともとアメリカで生まれた入試方法で、本来は選考の権限を持つ「アドミッションズ・オフィス」という機関が行う、経費削減と効率性を目的とした入試といわれています。 AOとは<Admissions Office>の頭文字を取ったものです。
一方、日本では、実は現時点でAO入試の明確な定義がなく、各大学が独自のやり方で行っているというのが実情です。 しかし、学校長からの推薦を必要とせず、書類審査、面接、小論文などによって受験生の能力・適性、目的意識、入学後の学習に対する意欲などを判定する、学力試験にかたよらない新しい入試方法として、AO入試は注目すべき入試だということができるでしょう。

