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ナレッジステーション > 日本の大学 > 大学特集情報 > 手をつなぐ大学と高校:誕生背景や目的

出前授業・出張講義といった大学が高校へ出向いて授業をする、高校生が大学の授業や公開講座を受講するなどさまざまな連携の仕方があります。高大連携の取り組みは年々、右肩上がりに増加しています

 

●高校と大学の連携はじめに〜学ぶ意欲の低下〜

平成19年4月の高校進学率は、97.7%となりました(文部科学省「平成19年度学校基本調査速報」より)。これは、子どもたちにとって、もはや高校は義務教育と変わらず、「高校で勉強をしたい」というモチベーションのない子どもたちも高校へ進学することを意味します。大学も同様で、何かを学びたいから大学へ行くのではなく、大学へ行くことを決めてから何を学びたいのか考えるケースの多い時代となりました。
また、学ぶ目的が明確でないままの高校での学習は、「何の役に立つのかわからない」と感じる高校生を増やすことにつながり、高校での学習と大学・社会とのつながりを生徒に伝える必要が生じました。さらに、近年の大学の新学部・学科創設による「学部・学科の名称を見ただけでは何を学ぶのかわからない」という状況も加わって、高校生が大学や学部・学科を選ぶためのガイダンスは必須のものとなりました。一方、大学にとっても、18歳人口の減少から「学生獲得」が深刻な問題となって、高校に対する広報活動が重要な課題となりました。

●増加する高大連携の取り組み

こうした社会状況を背景に、「大学の学習内容を理解することで、進路選択に役立てる」「大学での学問の面白さにふれることで、学ぶことの楽しさを伝え、高校での学習意欲の向上につなげる」といった目的から高大連携がスタートしました。 高大連携は平成10年前後からはじまり、平成13年ごろから導入校は右肩上がりに増加しています。
少し古いのですが、文部科学省の資料によると“平成15年度に実施と平成16年度から新たに実施予定”の「大学の科目等履修生聴講生又は公開講座などの制度」を活用している高校は、全国5450校(平成15年5月1日現在)中、42都道府県5政令指定都市で496校、「大学教員による高等学校での学校紹介や講義等」を実施している高校は、47都道府県11政令指定都市の1、876校に上っています。

●多様な高大連携の形

ひとくちに「高大連携」といっても、その連携の仕方はさまざまです。その代表的なものに、出前授業や出張講義があります。