2010年4月の高校進学率は、98.0%となりました(文部科学省「平成22年度学校基本調査」より)。これは、子どもたちにとって、もはや高校は義務教育と変わらず「高校で勉強をしたい」というモチベーションのない子どもたちも高校へ進学することを意味します。大学も同様で、何かを学びたいから大学へ行くのではなく、大学へ行くことを決めてから何を学びたいのかを考える高校生が多くなりました。 また、学ぶ目的が明確でないままの学習は、「何の役に立つのかわからない」と感じる高校生を増やすことにつながり、高校では学習と大学・社会とのつながりを生徒に伝える必要が生じました。さらに、最近、大学では「名称を見ただけでは何を学ぶのかわからない」学部学科が増えたことも加わって、高校生が大学や学部学科を選ぶためのガイダンスは必須のものとなりました。一方、大学にとっても、18歳人口の減少から「学生獲得」が深刻な問題となって、高校に対する広報活動が重要な課題となりました。
こうした社会状況を背景に、「大学の学習内容を理解することで、進路選択に役立てる」「大学での学問の面白さにふれることで、学習意欲の向上につなげる」といった目的から高大連携がスタートしました。 高大連携は1998年前後からはじまり、2001年ごろから導入校は増加しています。 2010年11月に公表された文部科学省の資料によると、2009年(平成21年)度に大学の「科目等履修生、聴講生又は公開講座などの制度」を活用している高校は、870校(公立638校、私立227校、国立5校)となっています。また、「大学教員による高等学校での学校紹介や講義等」を実施している高校は、2,809校(公立1,967校、私立829校、国立13校)に上っています。
ひとくちに「高大連携」といっても、その連携の仕方はさまざまです。その代表的なものに、出前授業や出張講義があります。